様々なスタイルが交差する

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

三河安城の新しい拠点。


三河安城駅前に突如現れた、9F建てのビル。

個性的なゲートが設けられた建物の内部は、オフィス、ショップ&レストランのほかに、SOHOやマンスリー利用の可能な一般賃貸、そしてシェアハウスといった複数のフロアで形作られています。

様々なスタイルに合わせた暮らしを享受することができ、さらに、多様なビジネスが行き交うことになる、職住近接の複合施設です。

4〜5Fがシェアハウスで、5Fは女性専用フロア。シングルマザーの方に向けて、子どもと一緒に暮らすこともできます。

複合施設のなかにシェアハウスを織り込むことも珍しいケースですが、既存ではなく、新規の建物として造りこんだことも、なかなか大胆な試み。

もしかしたら地域に新たな機能をもたらす、住宅以上のポテンシャルを秘めている期待も持てそうです。

三河安城に今暮らしている人にも、これから暮らす人にも、気になる存在になるのではないでしょうか。


駅前のロータリーを越えた先の、目を引く建物が今回のお目当て。

車の交通量がそこそこ多めの、国道沿いに面しています。

屋根と形容していいのか難しいファサードは、KAGAYAKIゲートと呼んでいるそうです。

さて、9F建てのビルの構成は以下の通り。

  • 1F   飲食やショップのテナント

  • 2〜3F オフィス(企業向け)や会議室

  • 4〜5F シェアハウス(5Fは女性専用)

  • 4〜9F SOHO利用可能な一般賃貸(一部はマンスリー利用可)

  • 6F   一般賃貸向けの共用ラウンジ

  • 6F   屋上テラス&有料で利用できるレンタルスペース

改めて並べてみると、なかなかのスケールです。メインのエントランスは、建物中央に設けられたアプローチの先にあります。

エントランスの入口は、両引き戸の自動ドア。

鍵は非接触のカード式で、脇の壁に取り付けられたパネルにかざして解錠します。

足を踏み入れると、内部は濃いブラウンの木目の効いた上品な趣き。

壁に設置された集合ポストは、大きな封筒類も収まりそうなサイズです。

エントランスの隣に小部屋があり、宅配ボックスはこちらに。

配達員は左手のサブエントランスから出入りしていて、それぞれのポストに投函する形です。

それでは、エレベーターで上がって、まずは4Fのシェアハウスから見ていきます。


シェアハウスの玄関は、ファミリー向けのマンションなどで見かけるタイプ。

ドアはテンキー錠のオートロックで、鍵を持たずに好きな番号登録で解錠できます。

玄関内部は、白を基調としたシンプルな佇まい。

土間の先に、ウッディなクッションフロアが続いています。

靴箱は、ひとり当たり2列ずつ。

幅が広いため、1列に5〜6足は保管できそう。棚を取り外すことができ、背の高いブーツを収めることも可能。


廊下を進むとキッチンが現れ、その先に共用リビングがあります。

床材も、クッションフロアからカーペットに切り替わります。

フロアの間取りは回廊型。

リビングとキッチンを中央に据えて、ダイニングや専有部、水まわり設備がまわりを囲んでいます。複数のシーンが連続的に繋がり、空間に境目を感じることのない開放感が広がっています。

リビングには2シーターのソファがひとつ。

テーブルを囲んでおしゃべりといったことより、ドラマを観ながらのんびりくつろいだり、キッチンで調理する人とちょっとした会話を楽しんだりしているシーンが目に浮かびます。

TVはスピーカーが備え付け。

迫力ある音量で映画やスポーツ観戦を楽しめますが、隣接する専有部の入居者に迷惑のかからないよう配慮してあげるとベター。

一方で、リビングに近い専有部を選ぶひとも、ある程度、音や振動に大らかなタイプが良さそうです。とはいえ、入居者同士の接点やコミュニケーションの機会が増えることもあるかと。

実際の暮らしを想像しながら、好みに合わせて部屋選びをすると良さそうです。


こちらは、リビングのとなりに設けられたダイニングスペース。

大きな掃き出し窓に面していて、明るい雰囲気です。ふだんの食事や、資料を広げてちょっとした作業をしたいときにぴったり。

窓の外は、コンパクトなウッドデッキスペース。

高い建物が隣接しておらず、日当たりも良し。デッキに置かれたモンステラも気持ちよさそう。


リビングとは別にもう1カ所、共用のソファスペースが用意されています。

多彩なシーンを用意できるのも、スケールメリットを生かせる大型のシェアハウスならではかと。両側に設けられているドアは専有部です。

廊下を挟んで、収納付きの本棚が設置されています。

お気に入りの雑誌や本を置いて、さりげなくオススメしてみるのもアリ。

棚下部の収納は、とくに専有部ごとに使用スペースが仕切られてはいません。とはいえ、入居者同士である程度ルールを作ったりすると、より使いやすくなりそうです。


キッチンは、オーダーメイドのペニンシュラタイプ。

IHクッキングヒーターとシンクが、2台ずつ備わっています。

シンクのシャワー水栓は温水機能付き。

水切りのトレイを外せば、大きな調理器具も難なく収まって楽に洗えます。

コンロは、後片付けの簡単なIHクッキングヒーター。

1台につき3口あります。ほかの入居者にひと声かければ、鍋でコトコト長時間煮こむような料理も気軽にトライできるかと。

シンク下の収納や吊り戸棚には、食器や調理器具が収まる予定。

収納量もわりと多め。共用で使って問題がなければ、自前の調理家電もいくつか保管しておくことができるかもしれません。


主な水まわり設備は、TV裏のスペースに集約。

バスルームが1室、シャワールームが2室、洗濯機と乾燥機が2台ずつ用意されています。

洗面スペースには、シンクがふたつ。

洗濯機のとなりに、バスルームとシャワールームがならびます。

広めの脱衣室は洗面台付き。

お風呂上がりに美容液を肌になじませるなど、ちょっとしたスキンケアもできそうですね。

バスルームはオーソドックスなタイプ。

木目調のアクセントで、ほんのりとラグジュアリー感も。

シャワールームも同様のテイスト。

シャンプーのボトルなどを一時的に置くことのできる棚が、取り付けられています。

洗面スペースは、玄関側にもう1カ所。

帰宅したらすぐにうがいをしたい人にとって、ベストな位置取りです。

トイレは、グレーカラーのシンプルな空間。

もちろんウォシュレット付きです。


続いて、4Fにある全10室の専有部。

専有部のドアも、番号入力で解錠できるオートロック。

日常的に便利な、キーレスの仕様です。

広さが約5.2帖の412号室。

窓側の幅がややタイトになった台形の間取りです。リビングと同じカーペット敷きの床は、ある程度は足音も吸収してくれそう。

収納は、折戸のクローゼットがひとつ。

ポールに掛けられるシャツやジャケットは、ワンシーズンほどの量でしょうか。全体的な収納量はそこそこあります。


417号室は7.9帖で、シェアハウス内の専有部ではいちばんの広さ。

窓の向きは北と東で、日当たりも良好です。

ちょっとした専用ベランダ付き。

それほど広くはないため、用途は限定されます。まあ、物置としての使い方に落ち着くのかなと。

備え付けのクローゼットは、コンパクトな塩梅。

とはいえ、チェストなどの家具を置くスペースが充分にあるため、不便を感じることは少ないと思います。

正面のドアは、ダイニング側の共用のベランダにつながっています。


続いて、5Fの女性専用のシェアハウスへ。

1〜2階ほどの移動なら、外階段を使うとスムーズ。

各フロアの外廊下には、有料のトランクルームが設けられています。

アウトドア用品といった、部屋に置きにくい大きな荷物の収納に便利そうです。

ちなみに5Fは、小さな子ども連れの方も入居可能。

5人以上のシングルマザーが入居した際には、ベビーシッターのサービスを導入することも検討しているとか。一方で、単身者の方には、子育てへの理解がすこし必要になる場面も出てくるかもしれませんね。


こちらが玄関。

子どもが転ばないよう、土間と廊下がフラットに仕上がっています。

奥に進むと、淡い色合いで仕立てたフェミニンな空間がお出迎え。

専有部の数は異なりますが、基本的な間取りは4Fと同じです。

スペースごとに天井の高さを変えたり、壁紙にバリエーションを持たせたり。

新築のメリットを生かして作りこんだ、とても大胆な空間に仕上がっていると思います。

リビングを照らす照明はシャンデリア風。

ランプシェードがスクリーン代わりになって、電球の光が和らいでいます。


シンクやヒーターが向かい合うキッチン。

おしゃべりをしながら、料理の時間を楽しく過ごせそうです。仕事帰りで疲れた体もリフレッシュされるのでは。

建物の1Fには、テナントとしてベーカリーカフェが入っています。

焼きたてのパンをテイクアウトして、備え付けのマシンで淹れたエスプレッソとともに味わう優雅な朝食、なんてことも。

カフェは8時からオープンしているため、出勤前に店内でゆっくりモーニングを楽しむこともできます。


続いて水まわり。

設備の数は、4Fフロアとほぼ同じです。

異なる点としては、洗面スペースに複数の幅広の鏡が設置されていること。

化粧道具を並べられるカウンターテーブルもあり、パウダールームの機能も持ち合わせています。

美容用のスチーマーも備え付け。

スツールを持ち込めば、広い空間でゆったりとメイクやスキンケアができそうですね。


5Fの専有部は全8室。アクセントクロスやカーペットのパターンが、部屋によって異なります。

こちらは、玄関側にいちばん近い511号室。

青りんごのような色合いの壁紙が、爽やかなアクセントとして効いています。カーベットは模様入り。

部屋の広さは4.6帖で、シェアハウスの専有部ではいちばんコンパクトな空間。

とはいえ、容量のあるクローゼットがしっかりと用意されているため(クローゼットのスペースは募集時の部屋の面積に含まれません)、収納を工夫すればそれほど狭い印象を受けることは無さそうです。

窓の外は、建物の外廊下に続いています。


515号室は約6帖。窓の向きは東です。

各専有部には、デスクとチェアが用意されています。


さらに、階段を上がった先の6〜9Fは、一般賃貸の専有部がならぶフロア。

一部の部屋は、SOHO利用やマンスリーの入居が可能です。6Fには共用ラウンジと屋上テラス、レンタルスペースが設けられています。

エレベーターと直結する共用ラウンジは、ホテルライクな佇まい。

無料のWiFiが開放されていて、SOHO利用の入居者は打合せなどのシーンで活用することもできます。

もしくは、ビル内に有料でレンタルできる会議室(2〜3F)があるため、取引先とラウンジで待ち合わせてから会議室に向かうといった使い方も。

ラウンジの一角には受付コーナーが設けられています。

スタッフが常駐しているわけではないそうですが、自宅の生活感を感じさせない、ビジネスらしい空気感をつくってくれるアクセントとして効いている気がします。


カフェテーブルの置かれた、屋上テラス。

ゲートと呼ばれている屋根が影を作り出し、日中も過ごしやすい感じです。自動販売機も設置されています。

シェアハウスや一般賃貸の入居者の他、2〜3Fのオフィス関係者も利用する形。

あたたかな季節の平日は、オフィスで働く方々のランチを食べるイートスペースとして賑わっているかもしれませんね。

一部の花壇にはLEDのイルミネーションが飾り付けられています。

建物の目の前は駅前のロータリー。

電車を利用する際、多少寝坊をしても、頑張ればぎりぎり間に合いそうです。


テラスに併設されている、レンタルスペース。

SOHOの入居者やオフィス関係の方々が、パーティーイベントなどで利用するのかもしれませんね。


最後に、一般賃貸向けの専有部を見ていきたいと思います。

501号室は1LDKの間取り。

玄関の靴箱は大ボリュームの収納量。相当な靴好きでない限り、靴の保管で困ることはほぼ無いはず。

一部の専有部はマンスリー利用も可能。

そのため、生活に必要な最低限の家具が備わっています。

掃き出し窓の外は、物干しができる専用のベランダ。

玄関側にミニキッチンやトイレ&バスルーム、洗濯機が設置されています。

寝室はデスクとチェアを置いて、書斎としても。

キッチンはコンパクトなサイズ感。

シンクとIHクッキングヒーター(1口)のセットが設けられています。

冷蔵庫のとなりのブラインドを上げると洗濯機が現れます。シンクの向かいは幅広のクローゼットも。

ユニットバスではないですが、トイレとシャワールームはひとつの空間に同居。

実際のところ、全面ガラスの扉は不便に感じることもありそう。とはいえ、スタイリッシュな佇まいにグッとくる人もいると思います。

海外のデザイナーズホテルで見かけそうな、真っ白な空間。

シャワー側から見るとこんな感じ。

洗面台の鏡の裏は収納です。

このカッコよさを保つために、日々、清掃を心がけたいところ。むしろシャワーで一気に流せるかもしれず、掃除も案外手っ取り早く済ませられたりして。


マイカー持ちの人は、敷地内の立体駐車場に駐めることができます。

建物が複合施設だからこそのスケール。利用料は、¥10,800/月です。


1Fには3つのテナントが入っています。

ひとつめは、美味しいパンとサンドウイッチ、コーヒーが楽しめるベーカリーカフェ。

安城市内で採れた新鮮な野菜を使ったサンドウィッチや、果物をたっぷり使ったおやつサンドなどが人気メニューだとか。

店内では、ストールやコーヒー豆の販売のほか、ワークショップなども開催されるそうです。

ふたつめは、カフェに併設されたフラワーショップ。

部屋をカラフルに彩ったり、日頃お世話になっている人にプレゼントしたり。

3つめは、がっつりとお腹を満たしたいときにぴったりの、肉料理のメニューが豊富なレストラン。

愛知県を中心にチェーン展開されている店舗だそうで、TVや雑誌でもたびたび取り上げられている人気店とのこと。


住宅周辺には、大型スーパーやコンビニが点在。

日用品や食材の買い出しに、不便は無さそうです。

国道沿いにはチェーン系のレストランがならび、さらに住宅のとなりには、B級グルメで有名な中華料理店が店を構えています。

運営事業者さんに聞くところによると、最近では住宅周辺の一帯に単身者やファミリー層の転入が増え、分譲マンションなどの建設も多く見られるとか。実は待機児童の数も0で、子育てのしやすい環境でもあるそうです。


最寄り駅は、JR東海道本線(浜松〜岐阜)三河安城駅

30分ほどで名古屋駅にアクセスすることができ、通勤圏としても検討できる範囲かと。新幹線「こだま」の停車駅で、大阪浜松東京にも直通で足を運ぶことができます。


運営管理をするのは、すみれジャパン株式会社さん。

愛知県内で、既存、新築問わずに、建物の活性化に向けた企画提案・管理運営に取り組んでいる会社です。

シェアハウスを手がけたのは今回が初めて。オープン当初(2015.9)は、まだ暮らし方や入居ルールはラフな段階でしたが、担当の運営スタッフさん曰く、「入居者さんの暮らしぶりを見たり聞いたりしながら試行錯誤していく」とのことでした。

同ビル内にオフィスを構えていて、何かあればすぐに対応してもらえそうな距離感もポイント。徐々に住宅内の暮らしが形作られていく雰囲気も、楽しめるのではないでしょうか。

「様々なライフスタイルを三河地方のひとに伝えたい」と、大きな志をもって大胆に設計されたKAGAYAKI SQUARE。

興味のある方は、コチラからお問合せを。


名古屋が中心になっていることに変わりはありませんが、そのほかの場所でもシェアハウスが増えてきた中部。

全国的に見ても、個性的で腕利きの運営事業者さんが粒ぞろいのエリアでもあります。

個人的には今、そしてこれからが一番楽しみな地域です。

(ソン)

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?