シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
何気なく過ごす日常が、とっておき。
オノ・ナツメの「LA QUINTA CAMERA ー 5番目の部屋」。
何度も読み返すことの多い、お気に入りの作品です。
イタリアの、とある5LDKのアパートメントが舞台。そこに暮らす4人の個性的な男性たちと、短期留学生に貸している最後の5番目の部屋に訪れる、様々な人物たちとの交流を描いた物語です。
5番目の部屋に訪れるのは、デンマークからやってきた女の子や日本人の青年、シナリオライターのおばあさんなど。
派手なエピソードが盛り込まれているわけではなく、素朴で気ままな入居者同士の距離感を楽しみながら、何気なくマイペースに過ごす4人と1人の日常が、読者の心をほっと和ませてくれる感じです。
国が違っても、習慣が違っても、それを当たり前の個性として捉え、いたってふつうな暮らしを楽しむ登場人物たち。
そんな大らかな付き合い方や考え方は、シェアハウスの暮らしを楽しむためのコツに通じるのかなと思ったり。
2015年6月にオープンした「プレミア 東海通」。
LDKは、11人の入居者同士の距離感を、ほどよく感じられそうな空間に仕上がっています。
メインキッチンのほか、家事室と呼ばれるセカンドキッチンが設けられているのもポイント。
ちょっとした料理イベントも気軽に楽しむことができそうです。
運営事業者さんは、海外からの入居者も積極的に募集しているとのこと。
とはいえ国際交流や英会話学習といったテーマ性を、特別に設けているわけではありません。また、住宅の管理や暮らし方を入居者にある程度任している、ラフな運営スタイルをとられています。
バックグラウンドの異なる者同士、ときには大らかな心構えが必要になるシーンもあるかと。半面、それぞれのマイペースを楽しみつつ、自分たちに合う日常を作りこめる面白さもありそうです。
最寄り駅から歩いて3分ほど。
東海通りを囲む住宅街の一角に、奥行のある2F建ての建物が佇んでいます。
元々は寮だった建物を、シェアハウスとしてフルリノベーション。
通りに面した正面玄関は、庇(ひさし)付きです。
ドアの脇には専有部分のポストが設けられています。
玄関の鍵はナンバー式のオートロック。
それではさっそく指定の番号を入力し、内部へ足を踏み入れてみます。
外観の見た目どおり、すっと廊下の伸びる玄関がお出迎え。
廊下の幅はすこしタイトなものの、奥行きのある設計は抜け感があります。
ドアの脇に設けられた大ぶりの靴箱。
ナチュラルな木の色合いは、わりとシンプルめの玄関空間をあたたかな雰囲気に仕立てるアクセントに。
靴箱を開くと、どーんとボリューミーな2列の9段。
専有部ごとにスペースが分けられてはおらず、使い方は自由。
とはいえ、入居者同士である程度仕切りの目安をつけておくと、使いやすくなるかもしれませんね。
リビングは、落ち着いた木目の風合いをベースに統一された空間。
ソファ、窓辺のカウンター、ダイニングがほどよい距離感でゾーニングされています。
近すぎず遠すぎず、どこにいても人の気配がふんわり感じられそうな塩梅。
シンプルなテイストですが、だからこそ飽きることもないのかなと思います。プライベートな時間を過ごす住宅では、大事にしたいポイントかと。
体全体を柔らかく支えてくれる、ふかふかのスリーシーターのソファ。
サイズも幅広で、大柄な欧米の方と並んで座っても余裕があるはず。
各スペースは、それぞれ異なる方向を向いて配置された、視線の重ならないレイアウト。
「部屋の良さは、広さではなく配置である」と、どこかで聞いた覚えがあります。
驚くほど広い空間や、並外れて変わった設備が必ずしも必要ではないのかなと。適度に規則性があり、自分のペースに合う空間であれば、それだけで居心地の良い空気で満たされるものだと思います。
居心地が良ければ、自然と、入居者同士のコミュニケーションも上手く醸成されていくはずです。
窓辺に設けられた4席のカウンタースペース。
本を読んだり、ちょっとした仕事を片付けたりしたいとき、使う機会があるかも。
カウンターの端に調理家電がまとまっています。キッチンとはやや離れた場所に位置しているため、料理中は行ったり来たりする感じになりそう。
ダイニングテーブルは、3脚のチェアと1台のベンチに囲まれています。
毎日の食事を照らすライトは、トーナメント表を彷彿とさせる個性的なデザイン。
電球は、長く張り巡らされたフィラメントが美しく、温かくスタイリッシュな雰囲気を醸し出します。
洒落た一品ですが、電球ひとつあたりのコストの高さが悩みの種だとか。
ダイニングの隣の壁に、コミュニケーションボードが掛けられています。
入居者さん同士で決めたルールや連絡事項はコチラへ。
キッチンはI型のファミリータイプ。
もうひとつ、家事室と呼ばれるセカンドキッチンがほかにあります。
IH式のコンロは3口。
セカンドキッチンの存在も考えると、時間のかかる煮込み料理なども気兼ねなく楽しめるはず。
シンクとコンロの間に設けられた作業スペースは幅広く、使い勝手も良さそうです。
調理器具や食器もひととおり揃っています。
こちらは玄関近くに設けられた、セカンドキッチン。
シンクやコンロのすぐそばに調理家電が置かれていて、動線的な作業のしやすさはメイン以上かもしれません。
メインとセカンドに別れてそれぞれの故郷の料理を作り合い、最後にダイニングでお披露目&試食。といった、ドラマティックな料理イベントも楽しめるのでは。
異なる文化を知ろうとするときには、料理はひとつのコミュニケーションツールになると思います。
キッチンの奥はランドリースペース。
2台の洗濯機が置かれています。
続いて、ほかの水まわり設備です。
こちらは廊下から見た脱衣室。
シャワー水栓付きの洗面台が設置されています。
バスルームは、窓付きのオーソドックスなタイプ。
シャワールームは1Fと2Fに1室ずつ。
手早く入浴を済ませたいときはシャワールームで、1週間の疲れを癒やしたいときはバスルームで。
そのときの気持ちやシーンに合わせて使い分けられるのは、うれしいところ。
トイレもシンプルな仕上がり。
こちらも、各階に1室ずつ設けられています。もちろんウォシュレット付きです。
それでは1Fの専有部へ。
101号室は、玄関からそのままアクセスできる場所にあります。
2面に窓が設けられた、約8畳の空間。
大きなハンモックが、まず目を引きます。
のんびりお昼寝をしたいときにぴったりですが、専有部をすっきり使いたいときにはコンパクトに折り畳むことも。
何よりも「ハンモックを置けるほど空間が広い」、といった第一印象を持ちそうです。
102号室は、畳敷きの和テイスト。
窓は東向きですが、建物が隣接しているため、陽が直接的に差しこむような感じではありません。
とはいえ、照明はペンダントライト&2台のスポットライトが取り付けられており、明るさは充分。さらに間接照明などを持ち込めば、ムーディーな雰囲気もきっと作りやすいはず。
収納は、壁一面に設けられたオープンクローゼット。
張り出した壁によって、3つに仕切られた設計がユニークです。
収納量もさることながら、ジャケットやコート、Yシャツ、パンツやスカートなど、種類ごとに分けて収めることもできます。
生活感が出やすいオープンな収納でも、すっきりとした見た目を手軽に作れそうですね。
掃き出し窓の外には、物干し場へ続く階段があります。
続いて2Fです。
廊下には、8つの専有部とシャワールーム、トイレ、洗面台、洗濯機がならびます。
シャワールームは1Fと同じタイプ。
一時的にタオルや着替えを置いておくことのできる、バスケットが用意されています。
洗濯機のとなりに設置された洗面台。
窓枠に鏡が設置されています。
廊下の突き当りのドアから、物干し場へ。
長いポールは、布団などの大物も難なく干せるかと。
11室で使うにはややタイトかも。曜日ごとに使い分けるなど、なにかルールを設けると、使い勝手がぐんと良くなるかもしれません。
幅広のふたつの窓から日が差し込む、201号室。
インテリアコーディネーターが専有部ごとに異なる家具をセレクトし、バリエーションも多彩。
窓辺のベンチには、グリーンを並べても良し。
「どこでもドア」のような扉は、開くと、鏡面世界につながっています。
収納は、オープンクローゼットが2箇所です。
角部屋の202号室。
101号室とは、また異なるハンモックが置かれています。
寝転がるよりは、シングルソファのように腰掛けるタイプ。
独特の浮遊感は、クセになる面白さがあります。プライベートルームの非日常な雰囲気も増すことかと。
こちらは203号室。
アンティーク風のチェアとデスクが置かれています。
207号室は、5つの電球が五角形状に吊るされたユニークな照明を設置。
家具と同じく、照明も専有部ごとにデザインが異なります。
頭上を見上げたら、なんとなく気持ちが楽しくなるように、といった思いが込められているそうです。
金山駅は直通で7分、そこから乗り換えて名古屋駅は5分でアクセスできます。名古屋市内に勤務している人は、自転車通勤も検討の余地あり。遠すぎず近すぎず、運動に良さそうな、およそ9km弱の距離です。
家から、ホームセンターや家電量販店までは4分ほど。
大型スーパーも徒歩5分で利用することができます。飲み物や日用品の買い物は、駅前のコンビニが便利。
3つ隣駅の名古屋港駅には、本州最大級と言われる規模の水族館もあります。世界最大級と言われるショープールがあることで有名なのだとか。
シェアハウスを運営管理するのは、株式会社SHNさん。
2011年からシェアハウスの運営をスタートさせ、これまでに7棟の物件を手がけています。国際交流をテーマのひとつにし、海外からの入居者さんも積極的に募集されています。
運営スタイルは、わりとラフめのスタンス。暮らし方や家のなかのルールは入居者同士にお任せします、といった塩梅。文化も習慣も異なる人と一緒に暮らすことを考えれば、オープンなマインドを持つことができると、しっくりくるかもしれません。
好みのわかれるところですが、入居者任せのスタイルは、自分たちに合うマイペースな日常を作りこんでいくことも。興味がある方は、コチラからお問い合わせをどうぞ。
名古屋港水族館では、ナイトウォッチングも開催されているそう。
ほかの入居者に声をかけて、ペンギンやバンドウイルカの寝顔を見にいく週末の過ごし方も面白そうですね。
(ソン)
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?