シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

海風浜風港町。いろんな住み方くらし方。


今回のシェアハウス探検隊は「津のゲストハウス TUKASA」。名前の通り三重県の津市、伊勢湾に面したエリアにあるシェアハウスです。

シェアハウスの増加傾向については、住まい手のニーズや人口分布を考えても、人が集中する都市部での展開が筋の通った流れとは思うのですが、ある程度は都市部以外の土地でも独特の文化や楽しみ方ができる物件に出てきて欲しいのです。

そう遠くない将来、やがて住まい選びが仕事上のタフな利便性から解放されてより大きなステージにシフトすると、もっと自分の感性に合った「風土」を探す時期が訪れるのではないでしょうか。

とか何とか難しそうな事を頭で考えながら静観していたら、やっぱり出てきましたオモシロ物件。嬉しい。

津のゲストハウス TUKASA」は、古くて美しい木造の街並みの中に建つシェアハウス。

身近なエリアには、ことさらに有名な重要文化財や目を見張るような観光名所は無いかも知れません。ただ目に映る瓦屋根と松の木、吹く海風のコラボレーションは古い港町の景色そのもの。

海なら歩いて行けますし、砂浜だって自転車で数分です。

遊泳禁止ですけど。

撮影時は天候がイマイチで少し不穏な空ですが、聞けば風が強いエリアらしく、カイトサーフィンを楽しむ方も多いそうな。砂浜なので、釣りを嗜む方なら投げ釣りが楽しめそうですね。

都会的な海ではサーフィンや海岸沿いのカフェやBAR、海の家となるワケですが、ココにあるのはシラス工場と静かな砂浜に寄せては返す波。ふむ、素直な心で自然と向き合いたい人に合っていそうです。

ちなみに、運営されるのは東京でもシェアハウスを運営している「シェアハウスTUKASA」さん。なんとシェアハウスの裏にあるトレーラーハウスで暮らし、東京と三重を行き来する生活を送られているそう。

個性的なオーナーさんが選んだこの土地は、きっと魅力的な何かがあるハズ。


まずは建物を南側から見てみます。

はい。平屋の上に三角定規が乗っかっているようです。尖っています。

敷地はとても広いので車を停めることも出来ますが、周辺の路地の細さは尋常じゃないので、大きな車だと慣れるまで運転は大変かも知れません。本当にめっちゃ狭いですから。

さて、こちらが正面玄関です。

ダークカラーのタイルに囲まれた玄関のドアは、良く見ると表面にグネグネ模様が。尖った外観といい、建てられた当時は近所でも有名なモダン建築だったこと間違いなし。

では、さっそくドアを開けて中へ入ってみます。


中に入ると、現れるのは吹き抜けのエントランス・ホール。

壁面は木目がキレイな板張りで、言うなれば山小屋のような雰囲気。

この位置からだと右手前からダイニングとキッチン、奥がリビングで、左手前が水周り設備、奥が101号室。

そして正面が階段と船舶の舵。

舵は海の近くですから尚更に気になります。

本来ならば壁に掛けたかったそうですが、かなりの重量があるので、とりあえずそのまま置いているとか。

開放的な玄関ホールの吹き抜けは、見上げるとこの通り見事なもの。

さて、中から玄関周辺を見るとこんな感じ。

ダイニング・キッチンがチラリと見えます。

靴箱は部屋ごとに使えるスペースが決まっています。

使い勝手としては東京の現代的シェアハウスをそれなりに踏襲しつつ、でも、過剰なお洒落は無しよ、な感じ。

でも、津の街ではこのぐらいがいい按配。お洒落ってTPOですもの。


それでは、リビングを見てみます。

どっしりとしたソファが置かれ、ゆったりとくつろいだ空間。

壁やブラケットも、個人的にはグッとくる質感。

シーリングライト周辺は、繊細な刺繍の壁紙。

壁は異なる色と素材を使用してモザイク模様に。

カーテンも空間に合わせて立派なしつらえです。

奥の一角には共用PCが置かれていますが、隣の本棚には小説や文庫本に混じってDIYや日曜大工の本もあり、オーナーさんは本を参考にウッドデッキを組んだり、家を直したりしたそうな。

掃き出し窓のガラスは、厚みがありますが透明度があるので、パターン越しにみる外の風景もよろしいかと。

スツールは靴下を履いています。

掃き出し窓の外には、手作り感のある小振りなウッドデッキと・・・

ひたすらにだだっ広いお庭。

一角には、ざっくりとした花壇(畑?)もあります。くー、たまらんですね。

写真に写っている白いトレーラーハウスがオーナーさんの居住空間。この庭で暮らされているのですが、良く見ると鎖につながれたワンコもいます。自由気ままです。


さて、続いては玄関脇のダイニング・キッチンへ。

テーブルの周りにあるスツールは簡易的なものなので、ゆっくりしたい場合はリビングに食べ物を運ぶ感じになりそう。

既に生活されている方もいますので備品も充分。見た感じ、特に足りないものは無さそうと言うよりも、色々とありすぎて使いきれないほど。

食器類も充実しすぎ。

まるで実家の食器棚みたい。

こちらは、各部屋ごとに分けられた食材などのストック・スペース。

ガラスにテプラが貼ってあり、一人で扉一枚分のスペースが使えます。

ゴミ箱の奥には、お勝手口も。


続いて、靴箱の裏側にある水周り設備を見てみます。

脱衣室はカーテンで仕切るタイプです。

洗面台周辺には、歯磨きコップや洗面道具を置くことができます。

浴槽は昭和テイストでステンレス製。

バスルームの脇、脱衣室のカーテンの外にトイレがあります。

ウォシュレット付きです。


それでは、そろそろ専有部へ。まずは101号室から見てみます。

いたってプレーンな和室の奥に洋室がある2間続きの専有部。2名入居も可能です。

窓を開けると濡れ縁があり、屋根も付いているので洗濯物は目の前で干すことができます。

オーナーさんのトレーラーに一番近い部屋です。

たまにトレーラーの陰からワンコが顔を出します。


続いて2Fを見てみます。

玄関ホールの天井も刺繍の壁紙です。

この高さだと電球の交換も難儀しそうですが、そんなことは二の次です。

うーん、繊細すぎる。。。


では201号室を見てみます。

こちらも2間なのですが、ベランダに出られる洋間は、ゆるーく共用スペース的に使われています。廊下から繋がっているドアは、いつも開放されているそうな。

これが都市部ならちょっと眉をひそめる所ですが、ま、ここなら良いのではと思わされてしまいます。

コチラが洋間の奥にある、屋根裏スペース。

おとぎ話のような独特な空間は、奥行きがあり、広さも十分。


続いて202号室。

大きな2面窓ですが、一番のポイントは広々ルーフバルコニーです。

201、203号室のバルコニーと繋がっていますが、位置的にも202号室の方がメインの利用者になるかと。見渡せば周囲の建物の渋い屋根瓦が海のように広がるのが、なんとも津の街らしい。


最後の専有部は203号室。

なお、201、202、203号室については、既に入居されている方の部屋を撮らせて頂きました。入居時にはソファなどの家具は付きませんのでご了承を。


さて、最寄駅は近鉄名古屋線・高田本山駅で、シェアハウスからは歩いて約15分です。津駅がターミナルとなるのですが、バスも使い勝手が良いそう。

津駅までの移動手段 : 徒歩 + 乗車時間 = 合計時間

電車 : 15分 + 7分 = 22分

バス : 8分 + 10分 = 18分

写真はバスに乗って10分程度の津駅前の様子。

屋根付きの自転車置き場もありますし、車も置けます。

やはりバイクや車があると便利でしょうね。


冒頭でもお知らせしましたが、こちらの物件を運営するのは「シェアハウスTUKASA」さん。

東京の蒲田で育ち、現在は津と東京を行ったり来たりの生活だそう。

ちなみに、実はお伺いしたのは2011年4月ということで、すっかり1年も前。その時点では、TUKASAさんの娘さんも入居中でした。訪問時は外国からの入居者さんも交えて、家にいても楽しいというシェアハウスならではの週末を当たり前のように過ごされていました。

実は、シェアハウスを運営するにあたり、とても大事だと思う質問があるのです。

自分で住みたいか?

自分の子供に住まわせたいか?

どちらにも行動でイエスという答えを示しているTUKASAさんは、愛のある管理をしているのではないかと考えてしまいます。

TUKASAさんは実際に生活されていますので、暮らしに役立つ地域情報(遠くから買いに来る方も多いという近所の魚屋さんとか)も教えてくれるハズ。

東京暮らしの身には実際上のバリアもやや高めとは思いますが、お問合せはコチラからどうぞ。

三重大学のすぐ近くですが、基本的には社会人の方がお住まいとの事です。


さて、帰りがけ、せっかくだからと近所を改めて歩いてみました。

お寺も近くにあり、呼吸が整うような町並みです。

コチラは徒歩1分の場所にある、ちょいと古い銭湯です。

バンビがタイルで描かれています。

むむ、これは。

(サトウ)

2009年12月、津市で初めてゲストハウス・シェアハウスとしてOPENしました。生活しやすい、暮らしやすい環境をお世話させていただきます。国境を越えた人間どうしで暮らしましょう。

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